大阪万博行かないほうが良い？理由と判断材料を解説

「大阪万博、行かないほうが良いのでは？」という声が聞かれる中、期待と不安が入り混じっている方も多いのではないでしょうか。この記事では、なぜそのような意見が出るのか、大阪万博行かないほうが良いと言われる理由を、客観的な情報に基づいて多角的に分析します。

まず、行かない人の割合は？世論調査の結果から見える国民の関心度、そして危ない理由なぜ？と囁かれるガス爆発や安全性の懸念、アクセスの不便さと混雑問題、高額な駐車場と利用率の低さ、さらには2億円トイレ問題と設備への不信感まで、ネガティブな評判の背景を掘り下げます。その上で、大阪万博行かないほうが良い？と最終的に判断するための材料として、開催日程と期間についての基本情報や、主要パビリオンの見どころと待ち時間、期待されるサプライズと演出、そしてスピリチュアルなテーマと批判といった、イベントの内容面も解説。

大阪万博行かないほうが良いと言われる理由

行かない人の割合は？世論調査の結果

大阪万博への関心度を客観的に示すデータとして、複数の報道機関が実施した世論調査があります。例えば、毎日新聞が開幕後に行った調査では、「行くつもりはない」「たぶん行かない」と回答した人が合わせて87%に達するという結果も出ています。

また、関西圏での調査でも、「行った・これから行く」と答えた人と「行かない」と答えた人がほぼ半々になるなど、開催地周辺でさえも来場意欲が二分している状況がうかがえます。

「興味がない」「面白くなさそう」というのが行かない理由の上位を占めており、国民的な一大イベントとして期待された当初の目論見とは裏腹に、多くの人々が万博に対して冷ややかな視線を送っているのが現状です。

危ない理由なぜ？ガス爆発や安全性の懸念

「行かないほうが良い」と言われる最も深刻な理由の一つが、会場の安全性に対する懸念です。会場となっている夢洲は埋立地であり、地中からメタンガスが発生する問題が指摘されています。

2023年には建設中の施設で溶接作業の火花がメタンガスに引火し、小規模な爆発事故が発生しました。万博協会は安全対策を強化していると説明していますが、専門家や一部の市議からは「非常に危険」との声が依然として上がっています。

このガス問題に加え、海外パビリオンの建設遅延や、会期に間に合わせるための突貫工事が、会場全体の安全性に影響を及ぼすのではないかという不安も払拭されていません。これらの報道が、「危ない場所には行きたくない」という人々の心理につながっています。

アクセスの不便さと混雑問題

大阪万博の会場である夢洲は、交通の便が良い場所とは言えません。アクセスは主にOsaka Metro中央線とその延伸区間に頼ることになり、多くの来場者が一つのルートに集中するため、駅や会場ゲートでの激しい混雑が問題視されています。

開幕当初は、入場ゲートで最大1時間半もの待ち行列が発生し、「並ばない万博」という事前の触れ込みとはかけ離れた状況でした。現在は運営が改善され、入場の待ち時間は短縮傾向にありますが、人気パビリオンでは依然として数時間単位の待ち時間が発生しています。

公共交通機関の混雑を避けるための駐車場も、後述する料金の問題や立地の不便さから、有効な解決策として機能しているとは言い難い状況です。

高額な駐車場と利用率の低さ

公共交通機関の混雑緩和策として、会場から離れた場所に複数の大規模な駐車場を設置し、そこからシャトルバスで来場者を輸送する「パークアンドライド」方式が導入されています。しかし、この駐車場の利用率の低さが新たな問題となっています。

その最大の理由は、1日5000円から7000円という高額な料金設定です。この価格設定が「高すぎる」との批判を呼び、多くのドライバーから敬遠される結果となりました。報道によれば、駐車場の利用台数は想定の3割程度にとどまっており、空きが目立つ状況です。

利用者からは「割高だが楽な方を選びたい」という声もあるものの、全体としては高額な料金が来場の大きな障壁となっており、値下げを求める声も上がっていますが、協会側は慎重な姿勢を崩していません。

2億円トイレ問題と設備への不信感

万博の予算を巡る問題の中で、国民の不信感を象徴する出来事となったのが「2億円トイレ」問題です。著名な建築家が設計したトイレに約2億円もの費用が投じられたことが報じられ、「税金の無駄遣いではないか」と大きな批判を浴びました。

さらに、SNSでは「子供用トイレに仕切りがない」といった設備の不備が報告されるなど、来場者の視点に立った設計がなされているのかという疑問の声も上がっています。

これらの問題は、一つ一つは些細なことかもしれませんが、建設費の高騰や運営の不透明さと相まって、万博全体の設備や運営に対する国民の根強い不信感につながっています。

大阪万博行かないほうが良い？判断材料と基本情報

開催日程と期間について

様々な課題が指摘される一方で、大阪万博が開催されている事実は変わりません。行くか行かないかを判断するためには、まず基本的な開催情報を知っておく必要があります。

会期は半年間と非常に長いため、開幕直後の混雑を避け、運営が落ち着いた頃や、気候の良い時期を選んで訪れるという選択肢もあります。また、複数回入場できる通し券や、夜間のみの券なども販売されており、自身の興味や予算に合わせて様々なプランを立てることが可能です。

主要パビリオンの見どころと待ち時間

大阪万博の魅力の中心は、世界各国や企業が出展する個性豊かなパビリオンです。そこでは、各国の文化や最先端の技術、未来へのビジョンが様々な形で表現されています。

例えば、住友館の「いのちの森」や、パナソニックグループの「ノモの国」などは、没入感のある体験型展示で高い評価を得ています。しかし、これらの人気パビリオンは、平日でも数時間待ちの行列ができるのが常態化しています。

公式アプリでパビリオンの予約は可能ですが、予約枠自体がすぐに埋まってしまうため、一日で多くの人気パビリオンを巡るのは極めて困難です。どのパビリオンを優先するのか、あらかじめ目的を絞って計画を立てないと、一日の大半を待ち時間で費やすことになりかねません。

期待されるサプライズと演出

大阪万博では、パビリオン展示以外にも、会場全体で様々なイベントやショーが繰り広げられます。これらが、万博ならではの「サプライズ」や非日常的な体験を演出します。

特に注目されているのが、夜間にウォータープラザで開催される水上ショーです。噴水、音楽、映像、レーザー、ドローンなどを駆使した壮大なスペクタクルショーは、一日の締めくくりにふさわしい感動的な体験となると期待されています。

また、会期中には各国のナショナルデーに合わせた特別な催しや、様々なアーティストによるライブパフォーマンスも予定されています。これらのデイリーイベントが、訪れるたびに新しい発見や驚きを提供してくれるでしょう。

スピリチュアルなテーマと批判

今回の万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」という非常に壮大で、ある意味で哲学的なテーマを掲げています。このテーマは、SDGsやウェルビーイングといった現代的な課題に応えるものですが、一部からは「抽象的で分かりにくい」「スピリチュチュアルすぎる」といった批判も受けています。

1970年の大阪万博が「人類の進歩と調和」というテーマのもと、月の石や未来の技術を分かりやすく提示して熱狂を生んだのと比較し、今回のテーマは人々の心に響きにくいのではないか、という指摘です。

このテーマを、インスピレーションを受ける未来へのメッセージと捉えるか、あるいは実体のない空虚なスローガンと捉えるかによっても、万博に対する評価は大きく変わってくるでしょう。

まとめ：大阪万博行かないほうが良いのか

「大阪万博行かないほうが良い」という意見には、多くの妥当な理由が存在します。この記事で触れたポイントを最後にまとめ、あなたの最終的な判断材料としてください。